
いぬを
@_____on722
2026年3月1日
ぼくのメジャースプーン
辻村深月
読み終わった
借りてきた
「正義とは何か」「罰は誰が決めるのか」を問いかける物語だと思います。
世の中は誰かに「〜した」「〜された」で成り立っていて、悪いことを「した」人は「加害者」、「された」人は「被害者」となる。
「被害者」の方が立場上強いが、手を出すと「加害者」と同じレベルになってしまう。
こと復讐においては、このあたりがネックとなる。
しかし、感情には抗えないのが人間。
「被害者」がただ黙って忘れようとすることは難しく、罰を与えたくなる人がほとんどではなかろうか。
倫理と感情のアンバランスな性質を持つ人間が上手く描かれた作品でした。
また、「愛」についても。
人間は自分のためにしか泣くことができない。
他人に同情して泣くことができない。
(大切な人が傷ついても、それは自分のせいで結果起こってしまった、自分の責任に耐えられないから泣いているんだ。)
しかし、これが「愛」なのだと。
他人に起きた事象で自分に嫌な気持ちが生じるのは、自分と他人が結びついている証拠なのだ。
他人のために泣くとはこういうことなのだなぁと思いました。









