
まめご
@mmg_86
2026年2月28日
砂漠の教室
藤本和子
読み終わった
1977年にヘブライ語を学ぶためにイスラエルへ渡り、そこでの生活や出会った人たちのことを綴ったエッセイ、だと思って手に取ったし実際そういう側面もあるけれど、それだけではない本だった。
イスラエルに行ってまでヘブライ語を学ぶその理由を、ユダヤ人という「他者」を語ることを、更には子宮内膜症の治療を通して子を持つということを、己に問い続ける文章は、エッセイという枠を超えて1人の女性の思索の軌跡を克明に描いている。
この本で初めて知った藤本和子という人の気持ちの純度の高さと、それに裏打ちされた自分の内面に向ける視線の厳しさに圧倒される。
奇しくもイラン攻撃のニュースが届いた日に読み終えたこの本を、私は理解しきれた気がしない。感想がまとまらない。
でも本を読むだけで何かを知った気になっていた私には、今はこれでいいのかもしれない。
この先何度も読み返して、何度でも圧倒されようと思う。
読んで良かった。






