久保みのり|書店よむにわ "ネット右翼になった父" 2026年3月1日

ネット右翼になった父
忌避し続けた「ネット右翼になった父」と死別してから、違和感を持ち、自分(!)と自分の家族に徹底取材したルポ。隈なく検証されていて、すごい本だと思う。誰かとイデオロギー的に分断されていると感じたとき、自分の思想が正解で相手が間違っているという前提を持ってしまうし、それが分断を深くする。しかし、鈴木さんが最終的に辿り着いた検証方法の一段階目は、自分自身の認知バイアスを炙り出すための「自己診断」。父親の顔にSNS上のミソジニストの仮面をつけていたのは鈴木さん本人だった、という気づきには驚いたし、私もそういうことしてるかもと焦った。家族という身近な存在との分断はとても辛い。私の父はネット右翼ではないが、やはり「仲良くなれない感じ」はあって、この本がどえらい響いたので、生きているあいだ・元気なあいだに、もっと等身大の父を知っておきたいと思った。身近な人が元気なうちに読めて良かった。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved