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@blue-red
2026年3月1日
入門 記号論
池上嘉彦
読み終わった
記号論
ちくま学芸文庫
記号論的な概念を援用した本(消費社会の神話と構造とか)はちょくちょく読むし、言語学の教科書もいろいろ読んだけど、記号論自体の本は読んだことないな〜と思い、つい最近文庫化されて書店に平積みされてたこれを購入して読みました。
結論から言うとちゃんと入門書になっている良い本でした。もともとは放送大学の講義テキストだったようで、そのせいか一つひとつの章を20頁ぐらいのコンパクトに収めながら話題と説明が移って行くので、初学者にはちょうど良い浅さです。
ちょっと気になったのは、本文中では、述語として或いは特定の意味としての語に山括弧が付けられているのだけど、それが漏れなく付けれられているせいで読んでてわずらわしく感じました。誠実なのだろうけど。自分は、括弧書きを過剰に使い過ぎな人文書にややうんざりしがちなタイプなので。
しかしそういった難点も些細なことで、総じて良書だと思います。最後の最後には「生命とは何か」への記号論からの回答まであり、おどろかされました。
