夏の季語 "カフェーの帰り道" 2026年3月1日

カフェーの帰り道
先日第174回直木賞を受賞した作品。エンタメ小説としてはとても面白かった。特に着物の生地や柄でその人のひととなりを表現しているのが私には新鮮にうつった。 しかし私は、この小説が今書かれ今直木賞を獲ったということに恐怖を感じている。それは私が「小説は時代の空気の鏡」だと思っているから。この小説の読後感は「なんかいい感じ」で、それが怖いのだ。具体的に言うと、「戦争は大変だったけれどみんなで協力して乗り越えられたよね。そんなに悪くなかったよね」というほわっとしたこの雰囲気が怖いのだ。
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