いののすけ "正欲" 2026年3月1日

正欲
正欲
朝井リョウ
2度目の読了。やはり自分の中にいろいろなものを残していく小説でした。 何か分かった気になって、でも読み進めたらその分かった気になった自分を「分かってない」と責められ、ただそれを受けてしばらくするとまた分かった気になる。物語の進行とともにこのように思考が展開していきながら、ただ最終的には着地点が見つからずに思考が巡り続け、それとともに感情も揺らぎ続けていく。自分にとってそんな小説でした。 こうして生じた思考や感情は自分の中に残り、また別のものに触れるときにふと立ち現れるのだろうと思います。そして時間が経ったらまたこの物語に向き合うことになるだろうという確信があります。いろいろ書きましたが、とにかくこの小説は自分にとって何度も向き合うことが必要になる重要なものであるなと感じました。
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