いと(りお) "ただ、そこにいる人たち" 2026年3月1日

ただ、そこにいる人たち
ただ、そこにいる人たち
小松理虔,
認定NPO法人クリエイティブサポートレッツ
小松さんが『観光客』として障害者支援施設に関わっていく。報告書という枠を超えている。小松さんの文章は、きちんと情報もわかりやすく書いてある中に感情が剥き出しになっていて、過ごしていくうちに揺らいでいくさまが表れていて、もうそれは観光客でも研究者でも部外者でもなく、当事者、ここでいう共事者なんだと思った。 障害者、震災、戦争、それらは当事者性がつよいからこそ、外に開かれにくい。福祉の現場もそうだろう。というか、なんにでも言えることかもしれない。でも「どうせわからないでしょ」のスタンスではいつまで立っても変わらない。当事者性がつよいものこそ、外に開かれてもっと揺らいだり揺らしたりする必要があるのだと改めて思った。また、当事者性のつよいものは、「真面目に」の空気が流れている。だから触れずらい。けれど小松さんは、新復興論でもこの本でも、「ふまじめさ」という言葉を使っていた。小松さんのふまじめさはいつも誠実だ。てきとうじゃない。
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