たは "時の家" 2026年3月2日

たは
たは
@taha
2026年3月2日
時の家
時の家
鳥山まこと
いや〜良い 建築を学んでいる者としても、かなり心動かされる話だった。 一軒の家の一生を描く物語。 色んな人におすすめできる。 ストーリー以外でも、人が死ぬ事実についての向き合い方がすごく共感できて、上から目線だけどすごく書き方が上手いなと思った。 たしかに、目の前で大事な人を看取ったとしても、「その人に二度と会えない」とはどうにも思えないことがある。今何してるのかな、どこに住んでいるのかな、とふと思ってしまうことがある。その人の死を忘れたわけではないのに、生活の中でいつの間にか死の事実がすっぽりと抜け落ちてしまうことがある。そしてそのことは、決して世間では肯定されるようなことではない。 でもこの小説の中では、そう思ってしまうことを優しく受け止めてくれるような気がして、なんだか少し安心してしまう、そんな小説だった。 やはり良い小説は、自然に自分の経験と重ねて共感してしまうものだ。
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