
くりーむ
@cream
2026年3月2日
仮面の告白
三島由紀夫
何度読んだかわからない。名作です。
名作であるがゆえに、何を感想に残せばよいかわからない・難しい作品とも言えます。私がこの作品から受ける感じというのは、だいたい高校生の頃に固まったような気がします。
主人公は現代風な言い方で言えば、ヘテロロマンティック・ホモセクシュアルだと言えるのかもしれません。もうちょっと違った見方もできるような気がします(特に、ホモセクシュアルであるといったときのセクシュアルというのは、かなり限定的な意味を――少なくともこの作品では――もっているようにみえます)が、とりあえずそうだとおもってみると、それだけでもいろいろなものがみえるなあ、とおもいます。
例えば、主人公が男の人の身体(の特に「肉体」と特別に名指すべきもの)をまなざすときの記述と、女の人の身体をまなざすときの記述を見比べると、明らかに前者のほうがねちっこく・「豊か」で・執拗なものになっています。話はちょっと変わりますが、ライトノベルとか、或いは普通の文学的な作品でも、この意味でかなりセクシュアルな記述なんだなあと私が気づくきっかけのひとつとなったのはこの作品です。
あとは、主人公は男性器をもつ男の人なわけですが、ではこれが、女性器をもつ女の人だったら、一体どんな物語になっていたのだろうか、というのは読むたびに考えてしまいます。存在しない(←本当に?)物語のことを考えて勝手に泪を流す厄介な生き物が、こうして出来上がります👀。
園子の視点でこの物語を再構成してみるのも面白いです。あまり、まとまっていないけど。

