あめ "ビジュアル・シンカーの脳" 2026年3月1日

あめ
あめ
@candy33
2026年3月1日
ビジュアル・シンカーの脳
ビジュアル・シンカーの脳
テンプル・グランディン,
中尾ゆかり
この本のことは、ゆる言語学ラジオを聞いたという友から教えてもらった。 ビジュアル・シンカーは、空間やモノを視覚化して思考する。思考には言語を介さない。 具体的には2種類のビジュアル・シンカーのタイプがあって、空間視覚思考タイプは抽象的なパターン認識力が高い。物体視覚思考タイプは写真みたいな正確なイメージで物事を認識、記憶する。 それに対して、思考に言語を使うタイプを言語思考タイプと呼んでいる。私は(ポンコツで偏りがありコミュニケーション下手ではあるけど)このタイプだろう。思考が写真や絵やパターンでいきいきと現れるなど、天才の所業としか思えない!尊敬。 ただ、ビジュアル・シンカーは、思考に言語を使わない分、幼少期は言葉が遅れたり、コミュニケーションが難しかったり、学校での勉強ができなかったり、偏ったりしがちなのだそう。だからビジュアル・シンカーには自閉症スペクトラムやディスレクシア、アスペルガー症候群の人が多かったり、生活がうまく行かなかったり破綻したりということが起こりがち、と読み取れた。 この本でも指摘されているが、言うまでもなく現代社会は言語偏重である。 学校の勉強は、言語で表現できてナンボの世界。勉強ができるヤツ=出来るヤツは言語思考タイプ。言語思考タイプが社会の上層部を占める。その上層部が考えた教育システムにより言語思考タイプが再生産される・・・。ビジュアル・シンカーが生き残りづらい社会になっている。 この弊害は大きいと著者は言う。 ビジュアル・シンカーが生きやすく、才能を発揮できる社会であることは、多様性が大事とかそういう理念のレベルではなく、社会を発展させる発明や美しいデザインを生み出したり、しっかりした正確なモノづくりをしたり、社会のインフラの機能を維持し、安全で安心な社会をつくる上で欠かせない要素なのだということがわかった。 言語思考優位社会において、ビジュアル・シンカーへの理解を深めていかないと、人口減少の人手不足でインフラの維持も大変な成熟社会(どこの先進国も同じ状況では)を豊かにしていくことは難しいのではないかと感じた。 最後にこの本すごいなと感じたところを2点。言語を介して思考しないビジュアル・シンカーの著者が、言語を使って、自らの側のことを言語思考タイプにわかってもらおうとしていること。そして、本書の3割は参考文献であること。
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