ごうき "罪と罰 下" 2024年6月8日

ごうき
@IAMGK
2024年6月8日
罪と罰 下
罪と罰 下
ドストエフスキー,
工藤精一郎
最近全く動かしていなかったので。というわけで読了。春ずっと忙しくて、しかも今までに読んだことないくらいの長編だったから、長い間この本に向き合っていた。さて、内容に関してだが、この本は罪と罰の普遍的な関係性のヒントを求めて読み始めたんだけれど、そんなこともなく、寧ろ最後の愛に打ち破れる展開の方が印象に残った。やはりこういう自壊的な人間が愛に救われる話は大好物だ。けれども罪と罰について全くの言及がなかったかといえばそうでもないし、寧ろ私の消化不良感もある。完全に近しい理論を遂行しきれない革命家として不完全な人間には罪が下る。この構図は丸っきり私に当て嵌っているようで複雑な気持ちになった。しかもその罪の意識が次第に罰を生む。それは不完全な人間としての自責の念。それから逃れるには最早自分が救おうとした人間、似通った人間からの愛か、或いは自死しかない。自死を選ばなかった時に、世間は所謂法的な罰を与える。だから結局、弱き者への罰は罪の意識、でもドストエフスキーが伝えたかったことは、本当にこれだけなのかなあ?でもそれって前々から分かりきったことだよね。罪と罰に関係性というよりは寧ろ、それを絡めた当時の社会情勢を緻密に風刺したという面での評価が大きいのかな。 何はともあれ、もう一度読みたいと思える本だけれど、どうも私は長い本が苦手なので読むかどうか分かりません。 いずれ読まないといけないのだろうけど。 あとは太宰治の斜陽に通ずるものも感じられたよね。 「真の革命のためにはもっと美しい滅亡が必要なのだ。」 とある登場人物にも、どことなく太宰治が感じられました。HUMAN LOST、読まねば。 (過去、今は亡きTwitterの読書アカウントに投稿したもの 2026.3.2)
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