
くりこ
@kurikomone
2026年3月2日

心的外傷と回復
ジュディス・L.ハーマン
トラウマ関連の書籍を引き続き読んでいるのだけど、『心的外傷と回復』はその中でも圧巻の読み応え。
PTSDが、社会的に作られているものだとよく理解できる書籍。先日読み終わったポストコロニアリズムとも繋がる話だし、日本はPTSDについてほとんど理解がないからぜひ多くの人に読まれてほしい。
やっぱり精神医療で本当に必要なのは、薬じゃないと思う。人がトラウマを負うという事は、非人間化されるという事。彼ら彼女たちが繋がりを取り戻し再人間化されるということは傷がいえることと同義。
最後の章で、米軍にレイプされた被害者の「もしレイプ犯が金をごまかしていたり、薬物を使用していたら、もっと重い罪に問われたはずだ」という証言に衝撃を受けた。こうやって権力勾配の弱い方がいつも排除され被害はなかったことにされてしまう。権力側は不都合な真実を隠そうとして、あらゆる手を尽くして被害者を沈黙化させる。その力学に逆らい共に立つ姿勢が、他者の隣人になるということなのだろう




