
なみだよ
@namicoto
2025年7月1日
推し、燃ゆ
宇佐見りん
読み終わった
かつて読んだ
ずっと気になっていた第164回芥川賞受賞作。
Audibleにあったので、この機会に耳で読書。
芥川賞受賞作は「メンタルが好調なときにしか読めない」作品が多く、しばらく避けていたけれど、
せっかくAudibleにあるし、と挑戦した結果、やっぱり、すごーく重かったです😂
でも目を背けちゃいけない物語だった。
【推しを熱狂的に追いかける女の子の話】と思いきや、その背景にあるのは、発達特性ゆえの生きづらさ。
そして、それをまったく理解しようともサポートしようともしない、家族と周囲の人々。
主人公自身はそれについて不満すら抱いていなくて、自己肯定感も人生への希望もどん底
そんな日々で、唯一の命綱となっていたのが推しの存在でした。
恐ろしいことに、主人公は医療機関につながっていて、診断名も(作中で明かされていないけれど)出ていて、服薬までしている。
結局、環境調整と周囲の理解が何よりも大事なのだと痛感した。
以前もレビューした『君と宇宙を歩くために』(マンガ)も、同じく特性ゆえに生きづらさを抱えた子たちの話だけど、あちらはとても救われる世界で、何が違うって、どう考えても周囲の理解…
生きづらさを抱えた人々が、取り残されない世の中にしたいと再認識させられました。
表現が繊細で、だからこそ重く突き刺さる、さすがの話題作でした。
