
なみだよ
@namicoto
2025年7月16日
名探偵のいけにえ
白井智之
読み終わった
かつて読んだ
第23回本格ミステリ大賞受賞作であり、2023年本格ミステリ・ベスト10の第1位。
「これを読まずして令和の本格ミステリは語れない」と絶賛されていたので、読んでみました。
特殊設定+多重解決の構造で、カルト教団VS名探偵コンビという異色の組み合わせ。
緻密で理詰めの謎解き、畳み掛ける真相解明、そして見事なタイトル回収。
ミステリとしての完成度は高いです。
ただ、グロデスク要素や粗野な表現には正直苦手意識が…。
どうやら作者のファンからすると、今回の作品はまだ控えめなほうらしく、
単にわたしが、こういうのが生理的に苦手なタイプなだけのようです。
多重解決部分が素晴らしいだけに残念ですが…、作者の他の作品を読むのはしばらく難しそうです。
ちなみに、かなり厚みがあるにもかかわらず、終盤の3分の1はほぼ謎解き。
しかもバージョン違いで解釈がどんどん提示されるという本格っぷりなので、謎解きが好きな方にはおすすめです。
読後、ふと思ったのは「命の扱い」について。
本格ミステリでは殺人が前提なのに、命の重さが気にならずに読める作品と、後味の悪さが残る作品の違いは何だろう?
そこも含めて、印象に残る一冊でした。