
昼寝ねこ
@hiruneko
2026年3月2日
あなたは、誰かの大切な人
原田マハ
かつて読んだ
こちらの短編集の『無用の人』という一編が映画化されると知り読み直した。父親から娘に人生最後の誕生日プレゼントが送られてきたことから物語が始まる。周囲から無用の人と思われた父親が深い部分で娘の感性と繋がっていたことが娘の視点で綴られる。淡々として派手さはないが映画のラストシーンで面影橋の満開の桜の映像(想像)が目に浮かぶようだ。映画のキャスト情報は公表されていないが朴訥で世渡りが下手な父親役には松重豊さんが浮かんだ。「たぶん、いや、たぶんじゃなくて、きっと、いま、幸せなんだよな?」父親の言葉が心に沁みる。
映画は作者の原田マハさん自身が監督をされるようなので原作のイメージを大切にされるはずだが、『無用の人』の原作は短編なので映画にするにはストーリーを補完する必要があるかもしれない。今後『キネマの神様』みたいにご本人によるノベライズ版が出るのだろうか?



