村上沙耶香さんの世界99に出てくる男性代表みたいな匠君はなんで匠君になってしまったのかなと思い、読んでみた。 特に思春期の体の変化からのロリコン思想への発展とか、今まで聞いたことない説だった。 匠君を匠君にしない為には多かれ少なかれ、男も女もお互い自分の「性」に傷ついた経験があって、そこを理解し合えるかなのかも。お前らばっかりって思ってたら、永遠に幸せになれない。 匠君がどんな奴なのかは、是非是非読み応え抜群なので、世界99を読んで欲しい。

一言で言うなら、なんて素敵なディストピアかな。 面白くて一気読みしたけど、読後のダメージそこそこある。自分の中にある普段意識しないようにしてる、嫌な部分を突きつけられ続けるんだけど、その世界に惹き込まれる。 下巻、これからどんな展開するんだろう。 楽しみだなー