頭山
@mountainhead
- 2026年6月27日
断片的なものの社会学岸政彦読み終わった量子力学や禅、光の性質のように、精緻に説明しようとすればするほど手からすり抜けていくが極々ありふれてそこにある現実を著者本人の生活、そこに現れては去っていく人々を通して、映画『トランスフォーマー』におけるバンブルビー話法で語るエッセイ。 私事の眼鏡をかけるならば、 ビーチコーミングのように音楽を探して楽しむ私はリサイクルショップを巡るのが趣味で、休日が始まる前日の深夜、仕事が終わるとそのままレコードディグする遠方へ前乗りする為車を走らせます。その道筋、例えば山深い曲がりくねった道路の奥にポツンと佇むうらびれたアパート、の窓から漏れる光が目に入ったその刹那に過ぎゆく、私が生きている場所とは全く交わらない時空間で一生出会うことがないであろう誰かのふつうの毎日、そのなんでもない夜があの窓の向こうにあることの不可思議さ。深夜の田舎道、なんでもない地方都市にあるマンションの窓から漏れる光から瞬間的に一方的に邂逅し交錯する時間の有り得なさ、こんな時間に起きて世界を共有していることのライブ感、そのことを嬉しさと寂しさをほんの少しだけ巻き込んでそのまま快活CLUBへと走り去るドライブに纏わりつくテクスチャー。そんな、人に伝えようと言葉にするとその端から崩れて違うものになってしまうものを、この本は書き留めている、と思いました。 - 2026年6月18日
「世界史の構造」を読む柄谷行人読み終わった2026年6月現在において、交換様式Cの権化が台頭し、交換様式Bへの揺り戻しが激化していて、のっぴきならない状況です。 交換様式Dへの強烈な移行動機になるとも言えるので、そうであってほしいと切に願っています。 この文章を読んでいる未来の方々、そちらはいい場所ですか? - 2026年6月9日
あなたのための短歌集木下龍也読み終わった形而上の揺らぎを上手く掴み取ろうとしている。 "上手く"というパッケージを幼い自分が嘲りで対処しようとしているなぁ、と言葉を被せることが出来るようなったのは年の功なのだろうか。 色恋の歌が諸々見受けられ、みんな恋愛好きなんすね、と我が人生を傍目に置いて、冷めて覚めた視線で読み終わりました。
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