

rsan
@rsan_0309
- 2026年8月12日
- 2026年7月22日
一次元の挿し木松下龍之介読み終わった職場の同僚に勧められて購入。 ミステリでかなりの話題作(ドラマ化もしてる)ということで元々少し気になってはいた。 話はループクンド湖(実在する)というところに数多に存在する人骨のうちの一つがきっかけとなって話が始まっていく。 主人公の七瀬悠は遺伝人類学を学ぶ院生で、妹の紫陽が4年前に失踪していて、それから一切見つかっていない。 周りはもう諦めている雰囲気で紫陽の葬式が行われるが、悠は妹の死を受け入れず頑として認めない。 そんな中、悠の所属する研究室に200年前の人骨が届き、その鑑定を行うと紫陽のDNAと一致する結果となった… 悠はその謎の解明と、妹の紫陽を探すために行動に出る。 このありえないDNAの一致が大きな謎となり、この物語の核となっている。 途中までの読んだ感想としては、主人公がとびきりのイケメンだったり、周りに個性的なキャラがいたりと、ドラマっぽい作品だなという印象があった。(ドラマ化を知ってから読んだので、ちょっと先入観があったかも?) 正直にいうとドラマっぽいのはあまり好みではない。 ドラマのような個性的なキャラは現実世界にはいないし、そうなるとどうしても世界に入り込めないから。 いわば現実感が無いと感じてしまう。 面白いと思える小説はやはり没入感がある。登場人物に共感し、世界に入り込むからこそ、恐怖だったりあらゆる感情を共有できると思う。 そういった意味で、ある側面では個人的な好みではなかったが、サスペンス性が良かったのと、物語の終わり方に意外性があった。 終わり方についてはかなり好みが分かれそうではあったけど、心が揺さぶられるものがありました。 終わり方は皆予想できなかったんじゃないかな?と思ってます。 - 2026年7月16日
スケルトン・キー道尾秀介読み終わった主人公の坂木錠也は小さい頃から両親がおらず、児童養護施設で育つ。 育っていくなかで自分がサイコパスであることを知る。 彼はその特性を見込まれ、施設の卒業後には危険が伴うアルバイトを始めるようになる。 普通の人が恐怖を感じてできない危険なことを、彼は平然とやってのける。 彼は母親の死因など両親の謎を知るために行動するが、事実が明らかになっていくと同時に、連続して殺人事件が発生していく… どんでん返し系の作品で、物語の中には大きな仕掛けが仕組まれていて、それが次第に明らかになっていく。 面白かったのは、本を読み進める中で少しずつ違和感があるところだった。 一見普通の物語の文章なのだけど、確かにそこに違和感があり、最初はその説明が一切ないままに物語が進められていく。 一体どういう謎が待ち受けているんだろうか、とわくわくしながら読むことができた。 そして、個人的に最後の終わり方が好きだった。 あまり詳細は言わないが、こういう系の終わり方はかなり好み。 - 2026年7月12日
BUTTER柚木麻子読み終わった交際関係にあった3人の男を殺したという容疑で逮捕された梶井真奈子(カジマナ)と、主人公で週刊誌記者の里佳、その親友の伶子を中心に展開される物語。 一見ミステリのようにも見えるのだけど、主軸は女性の生き方とか生きづらさ、男女関係、というところ。 カジマナは逮捕されてるので基本的に面会という形で里佳がアポを取り、カジマナとのやり取りが行われる。 ここでのコミュニケーションが起点となって物語が展開されていく。 カジマナは料理が好きでかなりのグルメ。面会の時でも記者の質問に答えようとせず、好きな料理の話ばかりしている。 バターを使った料理を里佳は勧められ、里佳はカジマナの素性を知るために料理を始めるようになる。 料理を通して里佳はカジマナという人間を少しずつ知っていくことになるが、カジマナを知るために様々なことに挑戦していき、のめり込んでいくことになる。 個人的な感想としては、カジマナは人をコントロールしようとしている感じではなく、ありのままに生きているはずなのに、周りの関わる人間がカジマナに影響されていくところが見ていて興味深かった。 (獄中で面会でしか人に会えないにも関わらず) 女性に対して向けられる社会あるいは男性の目に直面する主人公の里佳、自身は結婚しており夫に対して誠実だが結婚生活で思うように行かない伶子、容姿に特段気を使わず自分の好きなものに忠実で好きに生きているが男性関係に困らなかったカジマナ、という3人の関係性。 なぜか上手くいかない男女関係や、自由に生きているだけなのに周りから言われぬことを言われたりなど、現実でも起こり得ることで、共感できるひとは多いのではないだろうか。 個人的にはそこまで共感できたわけではないが、読み物として面白く読むことができた。 約580ページと、かなりボリュームがあるので簡単には読めないかもしれないが、興味ある人にとっては一瞬かも。 あと、作中でバターを使った料理がたくさん出てきたのだが、どれも表現がとても上手く、実際にバターを買って食べたくなった。し、実際に買って食べました。 - 2026年5月17日
イン・ザ・メガチャーチ朝井リョウ読み終わったファンダムをテーマにした作品で、かなり人間の深いところまで入っていく感じの話になっている。 人間は何かしら熱中できるものが無いと不安に感じてしまうよね、といった内容は共感できた。 周りは人生のコマを進めていくなかで、自分だけ取り残されることの不安だったり、人は暇になると漠然とした不安感に襲われる。 その中で推し活、ファンダムといったものが救いになったりすると… ただその結果、周りから見たら異様な形で見えてしまう… でもそれは異様に見えて、本人からしたら、ごく自然な成り行きだったりする、というのがとても良く描かれてる。 正直自分は推し活にあまりのめり込むタイプではなく、自分はそうはならないと思いつつ、推し活にのめり込む登場人物にかなり共感できるところもあった。 ただ、のめり込まないのが良いのか?というとそうではない、単純ではない人間の本質みたいなところがあり、そこがこの本のメッセージの一つにもなっている… 物語にのめり込んだほうが幸せなのかもしれないというのは、薄々と共感した。 この本はかなり本質をついていて、自分の人生についても考えさせられました。 そういった本質を本という形で良く表現していて、評価され話題になってるのも納得しました。 - 2026年4月29日
考察する若者たち三宅香帆読み終わった - 2026年4月20日
- 2026年4月18日
倒産続きの彼女新川帆立読み終わったかなり現実世界の要素が強いミステリで、読み応えがあった。 法律関係は全く分からないけど、法律的な要素とミステリがかなりうまく絡んでると感じた。 物語の中ではこれらに加えて、祖母やの婚活の話も組み込まれているのだけど、物語を通じて主人公の内面の変化が現れたのも、面白いと感じた。 個人的には法律関係の知識を増やせたのも良かった。 - 2026年3月20日
俺ではない炎上浅倉秋成読み終わった無罪の主人公がSNSの影響で殺人犯として疑われるところから始まる物語。 結末、真犯人は全く予測できず、驚かされました。 読んでるなかで気になったのは、世間の盲目さで、SNSの投稿だけで盲目的に主人公を犯人と決めつけている。 ちょっと結論づけるのが早すぎるんじゃない?と思いながらも、仮に主人公の立場に立ってみたら、世界がそんな風に見えるのかなとも思った。 現実には疑っている人はわずかかもしれないけど、本人からしたら全世界敵に見えるみたいな。 - 2026年3月3日
時計館の殺人<新装改訂版>(下)綾辻行人読み終わったどこかの書評に綾辻さんの作品は世界観を作り出すのがうまいとの記述がありましたが、この作品もその世界観に圧倒されました。 十角館の殺人と並ぶ名作と言われていますが、納得できます。 もちろん本格ということでミステリの仕掛けの方も度肝を抜かれました。どうすればこんな作品が作れるのだろうか…という気持ちになります。 - 1900年1月1日
時計館の殺人<新装改訂版>(上)綾辻行人
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