俺ではない炎上

23件の記録
- こちゃ@cocha_book2025年8月31日読み終わった作者の巧妙なミスリードにまんまと騙された。 でもよく考えたらそうかぁ!となる伏線があちこちにあって、スリル感満載の逃亡劇とSNSで巻き起こる炎上の描写がリアルだった。結末を知った上で2度目読みたくなる作品だった。 「自分は悪くない、正しい」という誰もが持ってしまいそうな思想・意識って実は思っているより危険を孕んでいるなと自分への戒めにもなった。
- 隙間@ssskkm2025年4月17日読み終わった@ 自宅緊迫感のある逃亡劇×社会派ミステリ。 SNSの使い方や対人関係等で「自分は悪くない」と正当化したり保身に走る人間の醜さ、そしてそれを肯定する為の(無自覚な)思い込みの怖さを鋭くリアルに描いている。 間違いなんてものは本当の意味で存在しないのかもしれないが、失敗を自覚した先にある反省と対策と前進が何よりも大切なのだと身に染みた。停滞は恐ろしい。 鮮やかな伏線回収とトリック/タネ明かしで「騙された」「そう来たか」と感じる心地の良さが最高の読後感を与えてくれる。 寡黙で表情に乏しく誤解されやすいが誰よりも見る目が冴え、他者の言葉を鵜呑みにせず、己を貫いた青江というキャラクターに惚れた。