君たちはどう生きるか (ポプラポケット文庫)

4件の記録
- 川端 彩香@ayaka_kawabata2025年5月1日読み終わった読書日記読み終わった!!!!(やっと) コペルくんが正直に自分の過ちを認めて、北見くんたちに素直に謝るところ、大人子ども関わらずなかなかできることじゃないよなぁとしみじみ思った。大人になってからは余計に、そういう人いっぱい見てきた気がする。 過ち認めん人もおるし、認めたとしても謝罪せん人もおるし、謝罪したとしても上べだけとか「なんかごめん」みたいにふわっとしか謝れん人もおるし(やったら謝ってもらわん方がマシとさえ思う)。 タイトル通り、1人の人間としてどう生きていくのか、読み終わったときに考えさせられた1冊でした。再読したい本にランクインです🫶🏻 【心に残った言葉たち】 ・王位をうばわれた国王以外に、だれが国王でないことを不幸に感じるものがあろう。 ・かた方の目の人が自分を不幸に感じるのも、本来人間が二つの目をそなえているはずなのに、それを欠いているからだ。人間というものが、もともと目を一つしかもっていないものだったら、そのことを悲しむものはいないに違いない。いや、むしろ二つ目をもって生まれたら、身体に障害があって生まれたものだと思うかもしれない。 ・悲しいことや、つらいことや、苦しいことに出あうおかげで、ぼくたちは、本来人間がどういうものであるかということを知る ・苦痛を感じ、それによって、からだの故障を知るということは、からだがほんとうの状態にいないということを、苦痛がぼくたちに知らせてくれるということ ・苦しみの中でも、いちばん深くぼくたちの心につき入り、ぼくたちの目からいちばんつらい涙をしぼり出すものは、自分がとりかえしのつかないあやまちを犯してしまったという意識だ。自分の行動をふりかえってみて、道義の心からから、「しまった」と考えるほどつらいことは、おそらくほかにはないだろうと思う。 ・ぼくたちは、自分で自分を決定する力をもっている。だからあやまりを犯すこともある。しかしぼくたちは、自分で自分を決定する力をもっている。だから、あやまりから立ちなおることもできるのだ。
- 川端 彩香@ayaka_kawabata2025年4月14日読んでるまだ読んでる読書日記【心に残った文章メモ】 ・勇気を出さなけりゃあいけないんだよ。どんなにつらいことでも、自分のしたことから生じた結果なら、男らしくたえしのぶ覚悟をしなくっちゃいけないんだよ。考えてごらん、君がこんどやった失敗だって、そういう覚悟ができていなかったからだろう?いったん約束した以上、どんなことになってもそれを守るという覚悟が欠けていたからだろう? ・またあやまちをかさねちゃあいけない。コペル君、勇気を出して、ほかのことは考えないで、いま君のすべきことをするんだ。すぎ去ったことは、もうなんとしても動かすことはできない。それよりか、現在のことを考えるんだ。 ・ああすればよかった、こうすればよかったって、あとからくやむことがたくさんあるけれど、でも『あのときああして、ほんとによかった』と思うことだって、ないわけじゃあありません。損得から考えてそういうんじゃあないんですよ。自分の心の中のあたたかい気持ちや、きれいな気持ちを、そのままあらわして、あとから、ああよかったと思ったことが、それでも少しはあるってことなの。 ・おかあさんは、あの石段のことでは、損をしていないと思うの。後悔はしたけれど、生きていくうえで、肝心なことを一つ覚えたんですもの。
- 川端 彩香@ayaka_kawabata2025年3月10日買った読み始めた読書日記ここ1ヶ月、頭の中にずっと「私はどう生きるのか」がぐるぐるしていて買った1冊。 数年前に漫画版を紙で購入していたけど、読了しきれず積読化🥲 デンマークで読みたくなって、電子版で購入。 今日は日曜で、日向ぼっこしながら読み進めます☀️💪🏻
- 川端 彩香@ayaka_kawabata2025年3月10日読んでるまだ読んでる読書日記【気に入った文章メモ】 ・君は、水が酸素と水素からできていることは知っているね。それが一と二との割合になっていることも、もちろん承知だ。こういうことは、ことばでそっくり説明することができるし、教室で実験を見ながら、ははあとうなづくことができる。ところが、つめたい水の味がどんなものかということになると、もう、君自身が水をのんでみないかぎり、どうしたって君にわからせることができない。だれがどんなに説明してみたところで、そこほんとうの味は、のんだことのある人でなければわかりっこないだろう。同じように、生まれつき目の見えない人には、赤とは、どんな色か、なんとしても説明のしようがない。それは、その人の目があいて、実際に赤い色を見たときに、はじめてわかることなんだ。ーーこういうことが、人生にはたくさんある。 ・君自身が生きてみて、そこで感じたさまざまな思いをもとにして、はじめて、そういう偉い人たちのことばの真実も理解することができるのだ。数学や科学を学ぶように、ただ書物を読んで、それだけで知るというわけには、けっしていかない。 ・まず肝心なことは、いつでも自分が本当に感じたことや、真実、心を動かされたことから出発して、その意味を考えていくことだと思う。君がなにかしみじみと感じたり、心の底から思ったりしたことを、少しもごまかしてはいけない。 ・たとえ、豊かな暮らしをしたからといって、それで自分をなにか偉いもののうおうに考えたりしないように、いつでも、自分の人間としてのねうちに、しっかりと目をつけて生きていかなければいけない。