人類学者が教える性の授業

人類学者が教える性の授業
人類学者が教える性の授業
奥野克巳
早川書房
2025年12月17日
3件の記録
  • いちのべ
    いちのべ
    @ichinobe3
    2026年5月30日
    社会生活とセックスが結びついており、性行為の4分の3は生殖とは無関係というボノボの社会が印象的。 > つまり、ボノボの全方位的セックスとは、いつ果てるとも知れぬ乱交パーティーのようなものではないのです。ドゥ・ヴァールは「親密な性的接触をスパイスのようにまぶした社会生活」と表現しています。(p119) ボノボのメスは複数のオスと交わることで、誰が父親かを判別できなくし、子殺しを回避しているとも解釈できるという。 人間社会とは全く異なるアプローチで、ボノボはボノボなりの平和(これも人間目線の概念ではあるが)を実現しているように感じられて、興味深かった。 そして、女性が妊娠中に複数の愛人とセックスすることを推奨される社会、生殖とセックスが結びついていないと解釈される社会など、人間社会における多様なセックスの在り方を示されることにより、自分が生きるこの社会で「当たり前」とされているセックスの在り方もまた、多様な人類のセックスのうちのひとつでしかないんだな〜!と相対化できたのも良かった。 もっと若いとき、この社会で「当たり前」ではないセクシュアリティを持つことに今より悩んでいたとき、この本に出会えていたら!そう思える本との出会いは幸せなことだ。 また、女子割礼/女性器切除の話題から文化相対主義と普遍主義への言及、そして多自然主義へと展開されていたのも、その方面に明るくないため学びがあった。
  • いちのべ
    いちのべ
    @ichinobe3
    2026年5月14日
    生物進化の縦軸(自然)と比較文化の横軸(文化)の両軸からセックスの謎に分け入る本。 これまで、どちらかというと比較文化の方向性でセックスについて触れる機会が多かったので、生物進化に関する第1章は知らん面白い&興味深い情報が山盛りだった。 ・ハーレムを形成する動物は、オスが入れ替わるタイミングで前のオスが作った子を殺すが、ボノボは乱交的な集団=父親が誰かにこだわらない社会を作ることで「子殺し」を回避している。 ・2匹のトンボが繋がったまま飛んでいるのは交尾ではなく、オスがメスを横取りされないようにメスの首をつかんで飛行している(タンデム飛行)。 ・哺乳類の精子は数が多いほど有利。ハーレム型のゴリラは精巣が小さめ(体重の0.02%)、複数の雌雄が群れを作って乱婚するチンパンジーは大きめ(体重の0.3%)。 ・インドネシアのブギス社会には5つのジェンダーが存在する。
  • いちのべ
    いちのべ
    @ichinobe3
    2026年1月13日
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