ア・ルース・ボーイ

3件の記録
翠@mdr_332026年10月7日読み終わった読了。 めっちゃくちゃよかったなあ。こういう空気大好き。名作だと思います。いや、名作だと言い切ります。 佐伯一麦さんの小説、もっと読まれてくれないかな。流行りのものではないけれど、もっと色んな人の感想を聞きたい。お願いします。 まだまだこれからだ、私たちは何にでもなれるのだ。と感じた。進路に悩んでいたけれど、なんだか大丈夫な気がしてきた。生きるということ。 絶望の底には文学が待っていてくれているし。 暗い世界で生きていた主人公は、ようやく、光の当たる世界で生きられるようになる。1日、1日を生きてゆく。 最初は、この子たち大丈夫かなと不安だったけれど、読み終わる頃には、きっとこの青年はこれからも生きていける。と大きく頷いてしまう。 やっぱり子供にとって母と父はものすごく大切な役割で、必要不可欠だ、と感じる。でもそれは本当の親である必要はなく、育ってから出会う人でもいい。幹と沢田さんは、あきらにとってそういう役割だったんじゃないかなあ。 繊細でありながらもしっかりの芯のある小説だ。 主人公の変化もわかりやすく、登場人物もみんな活きている。隅々まで拾い上げるような丁寧で鮮やかな描写。 新聞配達のシーンがすごく好き。 綺麗な構成だった。読後感も爽やかでよい。 新刊も早く読みたいな。水平と垂直。 読みたいものがたくさんあって、困る!

