向田理髪店
3件の記録
イチ@goemono_reads2026年4月11日読み終わった2026年読了本財政破綻して高齢化の進む元炭鉱町・北海道苫沢町。そんな田舎の日常イベントを描いた連作集。 田舎の良さが詰め込まれた一冊。起こる事件も跡取り問題やスナックの新装開店、映画の撮影、ご近所の危篤など… 当人たちには大事で、読者としてはほっこり読める、いい連作集でした。

橘海月@amaretto3192024年12月1日読み終わった北海道の、かつて炭鉱で栄えたものの今は過疎の苫沢町。そこで理髪店を営む康彦の胸中は複雑だ。札幌で就職した息子の和昌が、苫沢に戻って理髪店を継ぐと言い出したのだ…。表題作を含めた六つの話を読むごとに、ただの田舎の町だった苫沢町に不思議と愛着を覚えてくる。 中国人の嫁がくるとソワソワする「中国からの花嫁」小さな町が映画のロケとなり皆が一喜一憂する「赤い雪」知人の息子が指名手配犯となる「逃亡者」が特に印象的だった。康彦始めお馴染みの面々が好き勝手な噂に振り回されるのや、息子の和昌の成長が著しい。田舎特有の窮屈さと暖かさ。いいとこ取りはできず両方を併せ持つ、そこで生きるしかない彼らを応援したくなる。
