一ノ瀬ユウナが浮いている

6件の記録
- アキの本棚@akisbooks2025年7月19日読み終わった7/19 読了 高校生のとき、好きだった幼馴染の女の子・一ノ瀬ユウナが事故で亡くなった。彼女が大好きだった、ある製造者の線香花火。それに火を灯すと、死んだはずの彼女が幽霊として現れる。製造中止になったその線香花火を、主人公はひたすらかき集める。 突然の別れ、わずかな希望、不思議な再会、伝えられない想い。線香花火がある限り、彼女とまた会える——その“希望”だけが救いだった。でも、もしそれが尽きてしまったら?想いも、別れすらも告げられないまま。 切なくて、涙が止まらなかった。大切な人の死に絶望しながらも、それでも前を向いていく。乙一の作品に登場するキャラクターたちの、“死”との向き合い方が本当に好きだ。この2人は、この物語が“ハッピーエンド”だったんだな、と思える終わり方でよかった。 そして、ユウナと私が同じ誕生日だったこと。私の一番好きな花火が線香花火なこと。それも、なにかの縁なのかもしれない。誕生日に読み返したい、そう思える1冊になった。
- アキの本棚@akisbooks2025年7月17日買った読み始めた次に読む本を選定。久しぶりの乙一長編小説をセレクト。短編集ばっかりだったから、読むのが楽しみだな。早々に主要メンバーが死ぬのはお約束。今月3冊目。 あらすじ(引用) 高校2年の夏休み、幼馴染の一ノ瀬ユウナが死んだ。喪失感を抱えながら迎えた大晦日、大地はふと家にあった線香花火を灯すと、幽霊となったユウナが現れる。どうやら、生前好きだった線香花火を灯したときだけ姿を現すらしい。その日から何度も火を点けて彼女と会話する大地だったが、肝心な気持ちを言えないまま製造中止の花火は、4、3、2本と減りーー。乙一の真骨頂!感涙必死の青春恋愛長編。