オズの虹の国 オズの魔法使いシリーズ

オズの虹の国 オズの魔法使いシリーズ
オズの虹の国 オズの魔法使いシリーズ
ライマン・フランク・ボーム
早川書房
1975年6月25日
4件の記録
  • 久々に再読したくなり ドロシーがカンザスに帰った後のオズの国 北の国に住む少年チップが主人公 なんとエメラルドの都でクーデターが起き…… 作者ボームが子供たちに請われて書いた続編 子どもの頃はあのキャラクターたちとの再会にわくわくし、どんでん返しといっていい衝撃の結末には、子どもなりに感嘆した 最近1作目から読み返して、大人の視点で言えば、このシリーズは強い女性たちの物語なのかもしれないと思った 特に顕著なのがこの巻だと思う 今回登場しないドロシーはもちろん、物語に決着をつけるのはいつだってグリンダだし、チップたちを助けてくれるのも野ネズミの女王だし、今回の強敵魔女のモンビ、そしてクーデターの首謀者であるジンジャー将軍もそうだ 対して主人公チップを始め男性陣は、冒険の中心であるにも関わらず、いや、だからこそというべきか、基本的に右往左往し翻弄されている 1作目のドロシーたちとちがって、口ゲンカしまくり笑 ジンジャーは反乱の理由の第一に『男性の支配があまりにも長い』ことを挙げている 前王であるオズの魔法使いのおじさんも、今のかかし陛下も善政を敷いているにも関わらず、これが理由に来るのだから、1904年の話にしてはあまりにも『今』すぎる感覚で驚いてしまった しかし、ありがちな、イマドキの男女論には収まらないのがこの物語の優れたところで、最終的に『男でも女でもどっちでも変わらない、きみはきみ』という着地をキメる なんとなく、よしながふみの『大奥』のラストで和宮が言う、「わたしはいつだってわたしです」と重なった ボームの妻は当時初の大卒女性の一人で、義母も婦人参政権運動に関わっていた人らしい 彼の描く御伽の国が、奇想天外にも関わらずなんとなく地に足のついたファンタジーである理由は、身近なところにあるのかもしれない 秀逸だったセリフは、革命後のエメラルドの都でかかしさんが言う一言 女性の革命により、女は家のことをやらなくなり、家事や育児は男性の仕事になっているエメラルドの都で、男性からの「元に戻してくれ」との訴えに対する返答 「きみがいうように、それがそんなに重労働なら、なんで女たちは、いままでああらくらくとやってのけたんだろう?」
  • 匣子
    @reads_No85
    2026年3月29日
    復刊があり嬉しく思います。目標であったオズマ姫が目次に登場していたのでとても楽しみです。
  • こたか
    こたか
    @kotaka
    2026年1月22日
  • えも
    @lycoxxx
    2025年3月10日
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved