海の沈黙・星への歩み (岩波文庫)

海の沈黙・星への歩み (岩波文庫)
海の沈黙・星への歩み (岩波文庫)
ヴェルコール
岩波書店
1973年2月16日
4件の記録
  • さんさ
    @sansa
    2025年3月11日
    文庫に所収される二編は、いずれも「裏切り」の悲劇。それぞれ信じていた存在(国)に裏切られた、男の話。思想や背負った背景が原因で、その時代に“生きられない”人たちを描いている。 ▼note記事 https://note.com/bright_borage399/n/nffd4b6ab55a1
  • かなり好き ・海の沈黙 ヴェルコールの文体は好ましい硬さをしている 絵を描く人だからか、視点が上手に人体の形や色味を語っているのが、じんわり好き  あとがきに書かれたように「善意のドイツ人将校フォン・エヴレナク」の痛切さに身を捩じ切られるような思いがした ・星への歩み 凄まじかった トーマの暗殺された愛 ホチキス式機関銃で殺されたトーマ ホチキス式機関銃はフランスの会社が開発したものらしい 昔馴染みの赤髭の小男が憲兵になっていたことに気が付かず、いつもの微笑みで肩を叩いた。すると脇腹に拳銃を放たれた 「ちがう……ちがう……」と言って死んだトーマ 題名である「星」が、キリスト教になぞらえてイエスが生まれる日に三人の博士たちが導かれた星であると同時に、ユダヤ人だという印としてつけることを強制されたあの星のことでもあるのだと知って、喉元が締まった 魂が変容する体験だった
  • RIYO BOOKS
    RIYO BOOKS
    @riyo_books
    2023年10月21日
    あの人達は焔をすっかり消してしまう。 ヨーロッパはこの光で照らされなくなってしまう。
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