どくとるマンボウ航海記

6件の記録
- まいける@bluesky421952025年8月15日読み終わった中学時代に北杜夫氏の本と出会い、高校時代に筒井康隆氏の本と出会ってしまった。 荒唐無稽でナンセンスなお二人の本に青春の苦悩がバカバカしく思えるゆとりをいただいた。お二人には感謝しかない。 久しぶりの航海記。 精神科医の北杜夫氏が漁業調査船に船医として乗り込んで、5ヶ月の回遊する。不純な?動機で。 読んでみると、いまでは考えられないほどぶっ飛んでいる。今書いたら、大炎上のことだらけ。このユーモアが許された時代にはその時代なりのよさがあった。 「アフリカ沖にマグロを追う」では、うんざりするほでトロを食べ、 「ドイツでは神妙に」トーマス・マンを味わいにいく。 あとがきにあった。 「私はこの本の中で、大切なこと、カンジンなことはすべて省略し、くだらぬこと、取るにたらぬこと、書いても書かなくても変わりがないが書かない方がいくらかマシなことだけを書くことにした。」 突き抜けている解放感にすっきり気分。