植物癒しと蟹の物語

2件の記録
もりもと@mori_112026年8月17日読み終わった本の産直市で版元さんから購入した本。 街の植物たちの声を聞いてまわる「植物癒し」を仕事にしている主人公の物語。 主人公は夢と現実を行き来して植物や眠れる獅子や蟹と言葉を交わす。さまざまな比喩を通して「生きることの意味はあるのか」「生きるって何か」を考えさせられる。 全体的に静かな語り口の美しい物語だった。 あとがきによると、著者ががん闘病中の家族のいる友人に依頼されて書いた物語とのことで、友人ご家族にとってはこの物語が大きな癒しになったのではないかと思う。 蟹や獅子といった生き物が出てくるからか、宮沢賢治の童話のような印象も受けた。
ことのは@kotonoha88232026年1月24日読み終わった積読していたものをふと手に取った。 著者の友人家族のことを描いた、100ページほどのファンタジー。 どのような心持ちで死を迎えるのかは、そのヒトがどうやって生きてきたのかが、そのまま反映されるのだろう。 「病院にはReasonと深く刻まれていて、ヒトが生きるという思想に取り憑かれている。その正義のためならヒトの魂を壊してでもなんだってする」との一文には、やや複雑な気持ちになってしまった。 生死との向き合い方にもさまざまある。 病に侵されたとしても、主体性を持って最後のときを迎えられたのなら、最高。