謎のアジア納豆

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- まめご@mmg_862025年7月13日読み終わったとても面白かった! ずいぶん前に読んで納豆好きの私のバイブルのようになっていた小泉武夫『納豆の快楽』が日本の納豆についての本なら、この『謎のアジア納豆』は中国南部から東南アジア、インド北東部の国境地帯にかけてのアジアの納豆についての本だ。日本の納豆の起源についてもページが割かれている。 柔らかく煮た大豆を藁についている納豆菌で発酵させたものが納豆で、ごはんにのせて食べるのが最高!と思ってきたし多分一般的な納豆のイメージだとも思うのだけれど、これが読んでいくとことごとくひっくり返されていくのがとても楽しかった。 納豆菌はいろんな葉っぱにいるし、糸引きが強いものがいい納豆とも限らないし、味噌や日本酒やワインのように味も千差万別。そして何よりアジアではごはんのお供よりも調味料として使われることが多いそうだ。だから納豆を使った料理はバリエーション豊か。納豆好きならワクワクせざるを得ない。 この後さらに朝鮮半島とアフリカにまで調査の範囲を広げた『幻のアフリカ納豆を追え!』という本もあるそうなので、こちらも読んでみたい。