死者は嘘をつかない (文春文庫)

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- pamo@pamo2025年3月31日読み終わった感想図書館本読了。ホラーの帝王、スティーヴン・キングの作品を初めて読んだ。 死者の幽霊が見える子ども…という『シックス・センス』そのままの設定だが、こちらの場合は「死後しばらくは、死者と会話できる」「死者は真実しか語らない」という設定が追加されている。 この少年の能力を唯一知る母親が、切羽詰まってその使い道を思いついてしまい、彼の不幸が始まっていく…という話。 カッコつけたアメリカンな語り口調が鼻につくけど、テンポの良い映画のようにシーンが次々と変わっていくのでどんどん進んでいける。 いくつかの山場を超えてクライマックスへ高まっていく展開は、どっしりと構えたレジェンドの風格を感じさせる。 70代にしてこのエンタメ性。年をとっても湿っぽくならずくどくど語らず、90分にまとまった良い映画を一本観たようなすっきりとした読後感。 次は映画未視聴の『ミザリー』を読みたい。 いつか読みたいと思いながら本を手に取ったことがなかったので、この作品をおすすめコーナーに置いてくれた図書館に感謝。