異邦の香り ネルヴァル『東方紀行』論

24件の記録
- ぜち@zechl232025年3月12日読み終わった朝はやく目が覚めて最後まで読む、「ネルヴァルが読むことと夢見ること、そして書くことと生きることのあいだにきわめて独自の、いわば絶対的な連続性を作り上げようとしていたという事実」、ふがいなさを原動力にした語り、そぞろ歩き、遊歩者、フラヌール、自己を消し、他者の渦に身を溶かし入れる。鞄、言葉、滋養。
- ぜち@zechl232025年3月6日読んでる本編は既におわり、巻末、おまけの最終講義、オーレリアへ。次はここから何を読もう、どこに行こうって、よそ見ばかりするおまけ読書。パティスミスの列車に一度戻ろう。
- ぜち@zechl232025年2月28日読んでる15章、夜の果てへの旅、珈琲淹れの最後の方の甘い成分の抽出みたい、本はまとめへ、十月の夜、シルヴィ、面影の反復と夜、無がでてくる、オーレリアにつながってゆく、「「幻覚」と「理性」が互いを排除することなしに、激しく拮抗しながら共存する」、まだ巻末のおまけはあるけど、よかった、いい旅だった!このまま夜勤。
- ぜち@zechl232025年2月23日読んでる15章、あちこち移動する合間にひらく、本、少しずつ。 「それは漫歩と漫談がぴたりと重なって、互いが互いを刺激し、模倣するかのような様相を呈するテクストであり、書くことと生きることの同時進行を愉しげに実現する作品なのだ。」
- ぜち@zechl232025年2月18日読んでる14章、蕩児の帰還。快楽は過程である。それも、存在からの脱出の過程である。またジュネがあらわれる。啓蒙でも解放でもお節介でも政治でもない、旅の根っこにあるもの、もっと何か、何か、読むとか、食べるとか、その間だけ現れるような、もう眠い、寝る。
- ぜち@zechl232025年1月31日読んでる12章、倒立、幻想の系譜、フロイトが出てくると少し冷めてゆく、自分には退屈な章、系譜や因果に興味がいかないのか、いま求めているのとちがうのか、このまま退屈にゆくのかどうか、辛抱のたび。連続の夜勤、辛抱。
- ぜち@zechl232025年1月28日読んでる11章、地下への志向、垂直降下の運動(ヴェイユとネルヴァルのおしゃべりを妄想)、デモーニッシュと逆転可能性(パティスミスと芥川の地獄変に寄り道)。寒い日のネルヴァル読書。
- ぜち@zechl232025年1月23日読んでる寝る前に読む10章、夢の波、眠ったまま運ばれていく男のテーマ、目覚めたまま眠る男、ふがいなさそのもので物語を動かしていく、物語内物語、カフェの中で聞いた「朝の女王と精霊たちの王ソリマンの物語」。ふがいなさ、本をとじる、おやすみなさい。
- ぜち@zechl232025年1月21日読んでる10章、アルトーの「ヘリオガバルス」がでてくる、根源の力、ネルヴァルとアルトー、ブラックホールのような、野蛮で根源的な穴みたいな・・本のよこでパティスミスが観光ガイドのひとみたいにマイクをもって話している。
- ぜち@zechl232025年1月3日読んでるまた夜勤。ドリブルとパスみたいな読書。ネルヴァルと角幡唯介、司令塔はパティスミスみたいなチーム。アプリによって可視化されるチームの動き。地図。旅と地図の関係。歩いている間だけ、読んでいる間だけ、あらわれるもの。今は第6章、逆説と真理。
- ぜち@zechl232024年12月30日読んでるじぐざぐ読書。第4章。女神の島。シテール、「旅をしつつ読書する人間に変身するのだ。」庭、夢の旅行記、山から海岸、地下、トポスの変化、上昇と下降の運動。テオ・アンゲロプロスの映画のことも連想しながら。