九月が永遠に続けば(新潮文庫)

10件の記録
人工芝@_k55y2026年6月17日読み終わった人の心は、真実よりもずっと複雑で、ずっと切ない。 先の読めない展開に引き込まれながらも、人の心の複雑さに何度も立ち止まらされる作品だった。 物語は不穏な空気をまといながら進んでいくが、その奥にあるのは単なる謎ではなく、人が誰かを愛することの切実さや、失うことの痛みだったように思う。 登場人物たちは皆どこか不器用で、弱さや孤独を抱えている。その姿が妙に現実的で、読みながら胸が締めつけられる場面も多かった。 読み進めるほどに真実へ近づいていくはずなのに、むしろ人の心は簡単には理解できないものだと感じさせられる

- 白沼@shironuma2026年3月4日読み終わった息子が失踪した次の日、不倫相手が電車にはねられて亡くなった。離婚した夫とその家族、息子の友人や関係者を巻き込み、そして巻き込まれながら、息子がどこにいるのか、息子と不倫相手の死は関係があるのかを探す話。 地の文が淡々としているのに憧憬やら嫌悪やらがひしひしと伝わってきて迫力があった。 物語の中の全員が自分の思い描く理想を相手に押し付けていた感じがしていたので(そして自分もやりがちなので)、中盤に出てきた女学院の先生の、「要するにあの子たちは多面体なんです。大人は自分が見ることのできるひとつの面でもってあの子たちを判断しようとしますけどね」という言葉にそうだね…と深く頷くなどした。



少女資本主義@illusion2026年1月4日読み終わった新年一発目の読書。 出てくる人全員が「人間性はあるけどどこかズレた人たち」だった。 特に亜沙美の描写は想像以上にキツかった 沼田まほかるさんにハマりそうです。





