若い読者のための文学史

3件の記録
- CandidE@araxia2025年3月13日読み終わったブロンテ姉妹、かわいそうだが避けて通りたい。それでも、再来年あたりには、うっかり手に取ることになっていよう。 読みたい本や気になる本、道草を誘う本が増えることの喜びと苦しみ。それは読書の本質でも醍醐味でもなく、本を「読まなくてはならない」という切実な呪いにどう向き合うかという、意気地と覚悟の問題である。 なんとなーく、イギリス文学(あるいはその周辺)や、その歴史を知りたいと思ったなら、本書を手に取るのは有意義な選択だ。一方、読書沼の底なしの深みを恐れるならば、本書をスキップするのもまた正しい。 所詮は縁である。読むべき作品は勝手にこちらを感知し心に寄生する。一生は有限で、読書は無限。それでもなお本書を手に取った貴君は、もうすでに、その先に拡がる読書世界の住人だ。