愚行録 (創元推理文庫)

10件の記録
ちーさん。@dokushumi122025年3月30日読み終わった初読み作家さん。 終始会話文のみで進んでいく物語に「なにこれなにこれ」と思いながら読み進めてた。 初めて読む形式だったからびっくりしたけどミステリーとして成立してるしとても面白かった。 惨殺事件が起きた一家。 この一家を中心にして関わりがあった近所のおばちゃんや同窓生や同僚の人たちに「わたし」がインタビューをして話を聞いていく。 一人一人に話を聞くうちに明らかになる人間の内面の闇。嫉妬、羨望、恨み、辛み、僻み。 愚かな部分が文章を通してマイクを向けている人達から滲み出てくる感覚がとても強い。 特に2人目の女性と4人目の女性の宮村さん。 2人目の方は悪口を言ってるって思われたくないがための「純粋無垢」っていう表現を使ってたんだろうなぁと。 宮村さんは特に強気な人なんだろうなって言うのが伝わってくるし、1番学歴コンプレックスを抱えてたんだろうなぁって言うのも見え隠れしてるのがいい意味で嫌だった。 おすすめして頂いた主婦さんに感謝です。



ちーさん。@dokushumi122025年3月29日心に残る一節『他人を評価し他人を語ることは、自分を評価し自分を語ることに他ならないからだ。』 本編じゃなくて解説の1文なんだけどこれはこれで刺さる。
ちーさん。@dokushumi122025年3月27日心に残る一節『私は子供がいませんけど、もし産まれたら絶対に慶應に入れたいと思っています。幼稚舎から入れてあげたいですね。そう、内部生として育って欲しいですよ、自分の子供には。』 この最後の一言めちゃくちゃコンプレックスとか物語ってるなぁと思った瞬間。 たぶん、根底の部分で外部生だったことをこの人自身が何より気にしてたんだろうなぁと。
ちーさん。@dokushumi122025年3月20日読書メモ『お料理教室に通うのはそれなりに生活に余裕があるということですし、実際皆さん、上品な物腰の人ばかりでした。』 『馬鹿馬鹿しいとお思いになりますか?どこで生まれようと、どの大学に行こうと、そんなことは人間の質には関係ないとおっしゃる人もいるでしょうね。でも、そんなふうに言い切れるならその人は幸せなんです。』 この2人目の回想パートめちゃくちゃ共感できること多くて好き。


ちーさん。@dokushumi122025年3月20日読書メモ『じゃあ、家電を安く買えるのね。羨ましいわ。うちなんかディベロッパーだから、そういうメリットはあんまりないのよ。結局家も、夫の会社の分譲物件じゃないのを買ったし』


