A Sunny Place for Shady People

A Sunny Place for Shady People
A Sunny Place for Shady People
Mariana Enriquez
Unknown
2025年7月3日
5件の記録
  • gato
    gato
    @wonderword
    2026年2月16日
    キレ味鋭く面白かったけど、後半の作品はちょっと同じパターンの繰り返しに見えてきちゃったかな。 その中でも、集中屈指の暴力が描かれるにも関わらずコントみたいに終わる「Different Colors Made of Tears」、幽霊に恐怖じゃなく共感を抱いて家を留守にする「The Suffering Woman」、ラテンアメリカのローカル聖人の伝説を膨らませた「A Local Artist」はよかった。A Local ArtistにでてくるDifunta Correaって、もしかして先月読んだ『ブエノスアイレス食堂』の元ネタなのかもしれない。 『秘儀』では章ごとに語り口や人称をガラッと変えて情報開示を操るのが見事だったけど、短篇でももっとガチャガチャやってほしい気もする。そういう意味でも「Face of Disgrace」は一番の完成度だったと思う。「Night Birds」までの冒頭5作はどれも緊張感漲っててよい。
  • gato
    gato
    @wonderword
    2026年2月12日
    ◆Julie アメリカからやってきた親戚。徹底して"グリンゴ"に批判的な語り手。「学年末」「誕生日でも洗礼式でもなく」に続く悪魔憑きの女の子の話で、家庭で疎まれた存在の行末が描かれる。ネトフリで見たドラマ「背反の町」を思いださずにいられなかった。あっちはカナダなので北に行くか南に行くかですね。 ◆Night Birds これ好きだったー。死体が語り手の話好きなんだよねえ。ミルドレッド・バートンというブエノスアイレス出身の画家の影響下で書かれたとあり、主要人物の名前もMillie。検索してみるとこの小説のとおりに不気味でドリーミーな作風で、絵の要素が小説に落とし込まれており、この画家を知れたのも嬉しい。でも私は今道子の世界だなぁと思いながら読んでいた。 前の二作の短篇集よりも作品同士の有機的なつながりがあってグルーヴを作りだしている気がする。アルゼンチンから見たアメリカを映した作品がいくつもあるのは国際的に読まれるようになったことと関係ありそう。合間にバッドバニーのスーパーボウルのハーフタイムショーを見たら「Argentina!」と呼びかけていてグッときた。
  • gato
    gato
    @wonderword
    2026年2月10日
    ◆Face of Disgrace レイプ被害の記憶を語り続けて疎まれた母と、その子どもたち。昼間に読み終えたんだけど、しばらく気持ちを持っていかれてしまった。エンリケスの話って明るいうちに読めば怖くないみたいな要素がなくて、むしろ真っ昼間に起こり続けてることこそ怖いからな……。ラスト3ページの緊張感というか、血の気が引いていく感じ。自分が手に握った物語を知らせるべきか知らせないべきかと逡巡しているときに、突如自分が「知らなかった側」だとわからされること、これがまず恐ろしいことなんだよね。
  • gato
    gato
    @wonderword
    2026年2月9日
    69pまで。 ◆My Sad Dead 殺人多発地域に癌で死んだ母の幽霊と暮らす医師。ホラーが生まれる場所についての考察。幽霊は壊れたビデオテープ。暴力に対する恐怖、死者に対する後ろめたさ、保身の重たい罪悪感、誰が被害者加害者死者生者になってもおかしくないネクロポリスのような現世を生きる。 ◆A Sunny Place for Shady People 表題作。貯水タンクで発見された溺死体。オーバードーズで死んだ男の記憶。街に残るパンデミックの傷跡。リッチでハイコンシャスでスピリチュアルな研究者。イザベラは『秘儀』のロサリオを思いださせる。LAを彷徨うピューマ・P-22のエピソードがシュッと差し込まれて謎の印象を残していくあたり、やはりどこかルシア・ベルリンぽさを感じる。
  • gato
    gato
    @wonderword
    2026年2月1日
    『秘儀』が最高だったのでさっそく最新作の短篇集を注文。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved