メランコリーの文化史 古代ギリシアから現代精神医学へ
5件の記録
うゆ@otameshi_8302026年5月14日読み終わった古代ギリシアからデカルト、ライプニッツ、フロイト、ラカン、ジャコメッティに至るまで。メランコリーを軸に西欧の思想史を壮大に旅するような一冊。要は人の心の問題である。近代に自我が発見されるとよく言われるがそれがどういうことか少しずつわかってくる。喪失は存在と根源的に結びついている。喪失なくして存在はあり得ないのか。喪失なき存在は神のみということ? 相変わらずラカンになると急激に難しくなって文章のわけがわからなくなる〜。なんか良い入門書ないかな…。 またしても読みたい本が増える読書でした! 喪失による鬱に打ちのめされそうになったときこの本を読んだことが何か役に立つかはわからない。押し潰されそうな悲しみを癒すことはできなくても、それに耐え時が経つのをひたすら待つ間、今自分に何が起こっているのか頭で理解しているというもう一人の自分の存在は髪の毛一本ほどのよすがになるだろう。 面白い本だった。


りなっこ@rinakko2025年2月26日かつて読んだ再読。古代ギリシャに始まる、鬱・メランコリーをめぐる芸術上の表現、医学の進展、哲学者たちの言及をたどる。 アリストテレスの肯定的なメランコリー論。メランコリーと土星の結びつきはどこから来たのか。本人も憂鬱質だったデューラー以降、メランコリーと幾何学や知性が結びついていった流れと、その宗教的な背景(宗教改革、悪魔を信じるメンタリティの後退など)について。 モンテーニュの自己省察やフロイトの精神分析、ジャコメッティの頭部の件が面白かった。



