星のかけら
9件の記録
わわわ@wa___0142026年3月29日読み終わった重松清の小説では「大人」という役割を全うしようとしながらも人間ゆえの綻びを隠せない者たちの葛藤が描かれる。そんな大人の不完全さに振り回されながらも、子どもたちは驚くほど鋭い観察眼で世界を見つめている。大人は決して完璧ではない。大人が物事を丸く収めようと立ち回る一方で、子どもたちは大人たちがいつの間にか忘れてしまった「本当の悪者を許さない強さ」をその手に握りしめている。しかしそんな彼らも決して無敵ではなく、子どもながらに相手の顔色を伺い、距離を測り、言葉を慎重に選ぶ。自分の意志を貫こうと心を奮わせながらも、自らも大人らしさを身につけていく過程で葛藤する姿は、まさに成長という名の痛みそのものだ。物語を読み進めるうちに読者はふと気づかされる。大人になるということは何かを獲得していくことではなく、あの頃持っていた子どもらしさを少しずつ手放していくことなのかもしれない。 重松清はそんな子どもの繊細な視界を鮮やかに、そして残酷なほど正確に写し出す。息をのむような情景描写の美しさはもちろんのこと、言葉の流れや句読点の間に至るまで語りに呼吸が宿っており、登場人物たちの心の揺れがそのままの温度感で伝わってくるような優しい響きがある。その美しい文章に身を委ねることで、私たちはかつて自分が見ていたはずの、けれど忘れてしまった「透明な世界」をもう一度追体験することができる。 本書の好きな一節↓ 真夜中の道路を思い浮かべた。車の流れが途絶えて、しんとした道路に、数えきれないほどのフロントガラスの破片が散らばって、キラキラ光っている。(p.12)
Pipi@Pipi08082025年11月24日読み終わった⭐️星のかけら 生きるって、なんか、すごいー。!」と素直にそう思える。重い内容を一気に読ませる重松さんの筆致に感動。「生きてる人は、みんな、自分の力で歩いていかないと、だめなの」フミちゃんの言葉を大切にしたい。何度も読み返したい作品!🐥🐥



- nolre@nolre2025年8月9日読み終わった小学生の頃にハマってから、日本で一番好きな作家さん。 小学生だった当時、友達が急に亡くなって、家に帰った後、どうしていいか分からず、私はいつものように本に逃げた。 重松清の本でまだ読んだことのなかったこの本が、家の本棚にあって、他にも本は何冊か読んだと思うけれどまず最初にこれを手に取った。 この本では亡くなった小学生の女の子のお母さんが登場する。小学生の死にまつわるテーマだったから多く共感して、学んだ。読んでいて、少し救われた気がした。 その後も何度か読んでいるけど、やっぱり良い本。


慎@sin_gt912025年4月9日かつて読んだ「生きてるって、なんか、すごい」 それに気付いているかどうかで明日への向かい方は少し変わる。 今日と明日が違うことや、「死ぬ」というのは「生きられなくなる」ということなど、一見当たり前に思えるようなことこそが本当に大切なことなのかもしれない。 文章が読みやすくて少し物足りなく思うところもあったが、小学生向け雑誌に連載されていたものが元となっていると知り納得。 小学生は小学生なりに、大人は大人なりに、また違った立場でそれぞれ感じるものはあるに違いない。



