(霊媒の話より)題未定
3件の記録
-ゞ-@bunkobonsuki2025年10月17日安部公房の処女作「(霊媒の話より)題未定」を筆頭に、初期の短編や未完成の断片を集めた短編集。 作品の中には原稿が散逸したために結末や続きが分からなくなってしまったものも多いが、それだけに作者の才能が際立ち、続きを望みたくなる。 個人的には「白い蛾」から読むことをおすすめしたい。この話は安部公房にしては珍しく心温まる物語で、文体も柔らかい。ハードコアな世界観で知られる作家だが、書こうと思えばこういう物語も書けるのだと驚かされる。

No.310@__310__2024年7月15日読み終わった精神病院を脱走した男の物語「天使」が、その後の安部公房"らしさ"の萌芽を感じられて好きだった 未完であったり一部が失われていたりして設定を飲み込みづらい作品も多く難解な印象を受けるが、それでも全編通してしっかりと面白いのがすごい 表題作に至っては19歳の頃の作品とあり、さすがに勢いよくひっくり返った バケモンすぎる