これからはあるくのだ (文春文庫 か 32-1)

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読書猫@bookcat2025年12月14日読み終わった“人の記憶に貼りつくように残ることができるのは、間違いなくその人の才能である。” “某月某日 文字の夢を見る。 文字だけの夢はときどき見る。本を読むときみたいに、夢が全部文字で構成されている。” “どこかへいけばかならず帰ってくる。自分の暮らす街の、自分の暮らすアパートにたどり着くころには、移動の孤独も滞在の孤独も、影もかたちもなくなっている。ではまったく孤独から解放されるのかといえばそんなことはなくて、これまた違った形態なり感触なりのそれが、きちんと玄関先で私を待っている。” “泣いたり、憤慨したりにやついたり、だれかの手を握ったり離したり、バスに乗ったり道ばたに寝転がったりしながら、どの現実を歩いていくのかも私たちには選ぶことができるのだと思う。どの現実を、もしくは現実の隙間を、どんなリズムで、どんな足どりで。”




