バイ・タイム
8件の記録
ちゃせん@arbata_caj2026年8月2日読み終わった読書日記@ 電車ポストアポカリプス、というと少し違うが、大災厄、高次生命体との衝突により、時の歪み「渦」が発生するようになった時代、妻を失い、残された息子と共に暮らしながら、歪みを正す「整時士」として働く佐藤スバルの物語。 何話かの連作になっているが、歪みの原因となるのは親と離れ難い子の思いであったり、親との関係に悩む子の苦しみであったり、親も知らない子供同士の関係にあったりする。親としてのあり方に悩み続け、息子の成長をどこか遠くに感じながら生きているスバル。作中を貫く親子の在り方や時間というものの捉え方が、夏の鮮やかな色彩のなかでせつなく浮かび上がってくる。劇的になにかが解決するような物語ではないのだが、スバルの関わった子供たちはみな、歪みとの遭遇を経て良い方向に進んでいるような気がする。





