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沢木耕太郎
新潮社
2014年10月29日
4件の記録
  • 引き続き自身の娘さんとの心温まる日常、ディック・フランシス『奪回』、長岡出身のヨットマン多田雄幸から依頼の新潟講演「行形亭(いきなりや)」にて話は冒険で最後はを冒険のシジフォス」植村直己について、帰路中に読んだ植村直己について長尾三郎『マッキンリーに死す』とラインホルト・メスナー『エヴェレストーー極点への遠征』、芹沢博文の例会不参加につきお詫びに会費だけでもと自宅まで娘を連れて、米長邦雄の「濁り」について、藤原新也「乳の海』、中公にてジャーナリズム論、映画『カイロの紫のバラ』、『一瞬の夏』苦心してつけた題名が実はこの連載を始める2年前に高安国世の詩集で存在していた(大岡信の「折々のうた」より判明)、ロバート・キャパの伝記翻訳について翻訳の大家の永井淳に研究社の新英和大辞典を薦められる、ジョージ・ウィンストン『オータム』を聴きながら今後の視界の晴れない見通しに思いを馳せる、吉行淳之介論の執筆につきの彼の著書を雑読『湿った空乾いた空』もともとは小野実の『何でも見てやろう』を素材とした異国論が連載化したもの「異国への視線」、相手の既知のことだけでなく知りえない意識の上に乗せてもいないことを引き出せるような優れたインタヴュアーである吉原敦子さんのインタヴューを受ける『馬車は走る』を取り上げるにあたって、原稿用紙に意味をなさない抽象的な図形を悪戯書き→執筆前の儀式のようなもの、4日間の鹿児島の養蜂家取材『たくさんのふしぎ』「ハチヤさんの旅」、銀座の飲み屋帰りのタクシーの運転手談:子供は3歳までの可愛さをもって親孝行を既に終えている 「ジャーナリズムの熱狂」p.294-296 「永野一男刺殺事件、日航機墜落事件、三浦和義逮捕劇」の年 「『異様』だったのは、事件そのものであるより、マスコミであるかのようでもあった。」 ジャーナリストとはなにか。ジャーナリストの数だけあるが、伝える価値があると思われる情報をできるだけ早く伝えようとする者と定義すれば、沢木は「伝える価値のある情報」とも「できるだけ早く伝えよう」とすることとも無縁と語る 「自分に興味のある対象を、自分とその対象との関係を完結させるためだけに書いてきた。伝えるべき相手である読者への視点がまったく欠落している。……ジャーナリズムというものに必須の、『いま』という時代に対する信仰心を欠いている。ジャーナリストとは、『いま』という時代に爪痕を残すために、永遠を断念する者……しかし、私はやはり、永遠とまでいかないにしても、時間に耐えられるものを書きたいという思いを捨て去ることができない……私はジャーナリズムに身を置きながら、常にジャーナリズムからの逃走を試みている者」
  • しまりす
    しまりす
    @alice_soror
    2025年3月26日
    引き続き自身の娘さんとの心温まる日常、映画『台風クラブ』について、古井由吉『槿』の再読、テレビ出演の是非、雪野健作氏の永田洋子観、雪の日のチェーン装着、松本楼で芹沢博文九段の会(1年断酒明け)にて名人戦の米長邦雄敗退を巡る関係者の声、坂口弘の最終弁論をへて自分と同時期在学した同大学出身の連合赤軍事件で死んだ者たちを思い書いた「雨」、中3で課題の日記に対する先生の才能を見抜く慧眼のコメント、永田控訴審結審、杉山隆男や黒川創など新しい才能の台頭、三軒茶屋とブルックリンについて、「連合赤軍」の植垣康博とロス疑惑の三浦和義の拘置所からの返事、金子正次主演映画『竜二』監督の川島透と考え方が合い意気投合→映画作りの関与に意欲、金子正次の本『正次』を書いている生江有二との邂逅、高倉健と東宝の島谷と映画シナリオの打ち合わせ、講演受諾の原則は同じ話を二度しないことと過大な謝礼のところは敬遠すべしという2つ、眉村卓のチダカッサ、ロンドンマラソンの中継、ロスオリンピックの瀬古利彦とコーチの中村清について 古井由吉を読んでみたくなったし、映画『竜二』の川島透の作品を観たくなった。沢木耕太郎のスポーツ評はまだ十分に読めていないが、読み慣れないせいか少し強い熱のこもった物言いのようでびっくりしてしまった。本当にスポーツ好きなんだろうな。
  • しまりす
    しまりす
    @alice_soror
    2025年3月24日
    引き続き自身の娘さんとの心温まる日常、神楽坂新潮クラブで『血の味』の自主的カンヅメの日々(2/12-3/6動かず、人称が決まり動き出す)、『一瞬の夏』が新田次郎文学賞の第一回に選ばれた縁で出向いた新田次郎を偲ぶ会、大企業の社長との飲み屋での出会い(辻留、正月は柳橋へ、花見には千鳥ヶ淵へ、鮎の時期には多摩川川べりへ、酉の市には浅草へ、ふぐの季節には築地へ)→河野洋平氏の大臣就任を祝う会、麻布の「北海園」での異種間交流、犯罪報道における匿名報道についての否定的な意見の多さ、映画『アグネス』、『再会の時』について、『警察回り』の連載2回目でカンヅメ入りの本田靖春について(篠山紀信『往復写簡』の相方)、以前ゴーストライトした「死者への追走」の『馬車は走る』に収録不可の旨、また同書の三浦和義の原稿の実名許可の件、故近藤紘一氏の未発表作品について、吉行淳之介、吉井由吉、日野啓三『夢の島』の3人の共通点「都会的」、荒川洋治『ボクのマンスリー・ショック』についてまで読んだ。 新田次郎の次男は、『若き数学者のアメリカ』、『国家の品格』の数学者藤原正彦 ジェイムズ・クラムリー『ダンシング・ベア』、『酔いどれの誇り』の続編 実は『深夜特急』の省略された部分がかなり鮮烈なものだった。沢木耕太郎の大学時代がその時期だとはわかっていたが、流石に生々しかった。確かにこれを入れるとこの旅行記の雰囲気も意味も含めて全体のトーンがかなり変わってしまう。削除して正解だが、本作で出してくれてありがたいと思う。これは『深夜特急』には必要ないが、彼の矜持とか思想とか、根幹に関わる部分だ。 薔薇の香やつひに巴里は見ざりしか 五十八 「見ないものこそが美しいということもある」 沢木耕太郎にも父母がいるか、と当たり前のことなのに当たり前でないような気がした。 ハグラーv.s.ウガンダの勇者ムガビ戦解説者の佐瀬稔「これはもう、どちらが恨みや怒りを多く持っているかということですね」
  • しまりす
    しまりす
    @alice_soror
    2025年3月23日
    著者が仕事場の三軒茶屋に向かって国道246号を歩きながら考えてきたことのあれこれ。 思索を深めるには逍遥が良いのだろう。哲学者や数学者と逍遥は相性が良い。西田幾多郎の哲学の道、古代ギリシャ哲学では逍遥学派なんてのもある。 『深夜特急』や『馬車は走る』の制作話、拘置所の永田洋子とのやりとり、自身の娘さんとの心温まる日常、近藤紘一の通夜へ行く、ロス疑惑の三浦和義を巡る関係者の女とのやりとりについて、福沢幸男事件取材の親族の申し出により断念(半ば中絶再開の可能性あり)、竹中労との会合あたりまで読んだ。 NHK教育の「ノンフィクションと現代」の2回目、上野英信氏→「ノンフィクションを書くためには、金を惜しんではならない、時間を惜しんではならない、命を惜しんではならない」p.72
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