法水麟太郎全短篇
4件の記録
みつき@mitsuki-o2026年2月8日読み終わった図書館本文芸@ 電車先に角川文庫から出ている『夢殿殺人事件』を読んでから手に取った。収録作が六つ重複しているので、この文庫で初めて読んだのは「潜航艇『鷹の城』」(pp233-343)と「国なき人々」(pp407-441)。どちらも海洋を舞台とした作品であり、探偵小説でもあるけれども冒険小説の色合いの方が強い。また、法水麟太郎ものとして最後に発表された「国なき人々」はオール讀物の昭和十二年八月号に発表されたのだから、盧溝橋事件とほぼ時を同じくしている。お話の最後、伊太利船に乗りかえて去っていく法水らはどこへ向かうのだろうか。
ni@nininice2025年4月20日借りてきた犯人が、池の水で血に染んだ手を洗ったのだが、その時付近に水浸しになっていた木精蓮の一本があったとしたらどうだろう。勿論血の臭気を慕って蛭が軍種する事は云う迄もないが、それから間もなく、犯人は浮遊物を流すために、水門の堰板を開いて水を流したのだ。すると、水面が下っただけ、木精蓮は空気中に突出する訳だろう。だから、朝になって花が閉じた時に、残った蛭が花弁に包まれてしまったのだ。

