ムーンウォーク

ムーンウォーク
ムーンウォーク
マイケル・ジャクソン
田中康夫
河出書房新社
2019年5月27日
4件の記録
  • 映画「Michael/マイケル」を観て再びマイケル熱が再燃したのでずっと読んでみたかった自伝。 「僕の中で何かが変わりつつありました。いや実際、僕はそのことを感じて、ミニバスの中で震えていたのです。僕らは何年もの間、車でシカゴに向かいながら、自分たちがゲイリーを出ていけるほどの腕前なのかどうか考えていました。で、僕らは実際、出かけていたわけです。それから僕らはニューヨークまで車を走らせました。もしそこでうまくやれなければ、地球の隅っこから落っこちっしまうのは確かでした。フィラデルフィアやワシントンで演奏している夜も、ニューヨークには僕らの知らない、僕らを打ち負かすようなバンドやグループがいるんじゃないかと考えずにはいられなかったのです。アポロ劇場でそんな不安を拭い去って初めて、僕らの行く手をさえぎるようなものは何もないんだと信じることができました。今や、僕らはモータウンに向かっていました。ここにも僕らを驚かすものは何もないはずです。いつもしてきたように、僕らが彼らを驚かしてやるだけです。」 カッコいい。ベートーヴェンが貴族たちを自分の音楽で跪かせてやると意気込んだのと同じような熱情。くそ、俺だって! 「14歳になった頃から、僕の容貌は明らかに変わり始めました。背がぐんと伸びたのです。僕に会ったことがない人は、可愛くてちっちゃなマイケル•ジャクソンを紹介されると思って部屋に入ってきて、僕のすぐ傍を通り過ぎて行ってしまうのです。「僕がマイケルです」と言うと、彼らは疑わしそうな顔をしたものでした。マイケルは、可愛くてちっちゃな子供だったはずでした。でも僕は、178㎝に届こうという、ひょろ長い青年になっていたのです。僕は彼らが期待していた人間でも、会いたいて思っていた人間でもありませんでした。思春期というのは、ただでさえ不安定なものですが、体の変化による心の不安は、他人の否定的な反応で、余計に高まってしまうものなのです。みんな、僕が変化するということに、僕の体が他のみんなと同じように自然に変化していくことに、本当に驚いているようでした。」 「それはつらいことでした。みんな僕のことを長い間、可愛いと言っていたのに•••••。いろいろな変化とともに、僕の肌はにきびだらけになってしまったのです。ある朝、鏡を覗くと、それはまさに「オー•ノー?!」でした。」 「僕は、潜在的に、その肌のことで怯えるようになってしまいました。ひどい顔だったので、とてもシャイになって、人に会うのさえ恥ずかしくて仕方なかったのです。」 「容貌のせいで僕は落ち込み始めました。つまり、にきびは人の心を荒ませるほど大きな影響を持つこともあるということです。僕の場合はその影響はかなりひどく、性格を破壊してしまうほどでした。人と話す時でも、その人の顔を見ることができませんでした。うつむくか、視線を反らしてしまうのです。自分には誇れるものなど何もないし、それにもう、外に出かけることもしたくないと思いました。実際、僕は何もしなかったのです。」 「僕は自分がクリエイトしていく仕事に関しては、獲物を狙う猛獣のように客観的になれます。もし、何かがうまくいってなければ、それに気づくこともできます。でも、アルバムとか歌を作り終えると、その作品に自分のエネルギーと神から与えられた才能を一オンス残らず注ぎこんだ自分が残るのです。」 「「オフ•ザ•ウォール」の成功は、1979年のグラミー賞ノミネートが発表された時の衝撃で、屈折したものになりました。その年最も売れたレコードの一枚だったのに、僕はたったの一部門、R&B最優秀ヴォーカル賞にノミネートされただけだったんです。 同業者に無視すれたように思い、傷つきました。」 「僕は落胆し、同時に、次のアルバムのことで頭がいっぱいになりました。僕は「次の機会を待つんだ」と、自分に言い聞かせてたのです。連中は次のアルバムも無視するというわけにはいかないはずです。」 「「オフ•ザ•ウォール」は、ファンには快く受け入れてもらえただけに、グラミー賞のノミネートには傷つきました。この経験で、僕の魂に火がつきました。僕は次のアルバムのこと、今度は何をやるかといったことしか考えられなくなったのです。本当にものすごいアルバムにしたかったのです。」 「「スリラー」を制作する過程で、僕は、一緒に働いている人間に自分の考えていることを理解させることができず、感情的になったり動揺してしまったことが度々ありました。今でも時々そういったことが起きます。僕が考えていることを、人は正しく理解してくれないのです。みんな自分の能力を疑いすぎるのです。自分て自分を疑っていては、最善を尽くすことなどできないんです。自分が信じなかったとしたら、誰が信じてくれるでしょう?前と同じことをするだけではふさな不十分なのです。手に入れられるものは何でも手に入れるよう心がけることだと思います。背伸びをしたり、立派になれということではないのです。僕はそんなことを信じているのではありません。」 「口を開くと、自然に音楽が出てくるのです。こうした能力が持てたことを、光栄に思っています。僕は毎日、神にそのことを感謝しています。神から与えられたものを磨いていくのです。これからも、そうし続けなければならないと感じています。」
  • BADワールドツアー真っ只中の1988年、29歳の時に書き上げた自伝なんだなぁ。 丸善 日本橋店で購入。読み始めました。
    ムーンウォーク
  • ふぇん
    ふぇん
    @zxfenr
    2026年6月1日
    自分自身幼い頃から聴いており熱狂的とは言わないがファンであり、彼の生涯に興味があった為読んでみた。 神経質で飽きっぽくてステージ以外で自分を曝け出すのは恐怖に思う彼らしい内容だった。 かなり駆け足な感じで執筆されていたがそれも彼の良さであるかなと思う 途中途中彼のお気に入りらしい写真が挿入されている点も高評価 もうすぐマイケル・ジャクソンの自伝映画が公開されるようでそちらももちろん観に行くつもり。 本書の内容と答え合わせも含めてとても楽しみである。
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