フロベールの鸚鵡

フロベールの鸚鵡
フロベールの鸚鵡
ジュリアン・バーンズ
Julian Barnes
斎藤昌三
白水社
1993年10月1日
2件の記録
  • 川
    @river1216
    2025年6月19日
    とてもたのしい。ベイカーのアップダイク、バーンズのフローベール。ふたりは愛のかたちが似ていて、きっといい友達になっただろうと思う。 「ごく普通の読者、普通だけれども熱心な読者は、忘れっぽくてもいっこうに構わない。さっさとその場を去り、ほかの作家と浮気をしたあと、戻ってきて、またうっとりと魅せられたって差し支えない。その関係に世帯じみたものを持ち込まないでもいいのである。時々しか関係を持たない場合もあるだろうが、そのかわりに関係するときには常に熱烈である。べったりといっしょになって生活している人と人のあいだには、日々の恨みつらみが積みかさなってくるものだが、そんなこともまったくない。うんざりした声で、浴室のバスマットを掛けて干すのを忘れるなとか、トイレに掃除ブラシを使わなければだめじゃないかとか、そういったたぐいのことをフロベールに言いたくなったことなど一度もない。」
  • mayu
    mayu
    @yatsu_books
    2025年3月29日
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