空の境界 下 (講談社ノベルス)

4件の記録
- K.K.@honnranu2026年1月15日笠井潔上下巻末に収録笠井潔の解説を通読。下はまだマシに解説している。両儀式の、殺人と日常のせめぎ合いだとか、作中に血族が重要な要素として登場しているとか、萌えとか、恋物語とか。筆者は幹也の恋愛対象を第三人格「 」とみなし、叶わぬ恋と読んでいる。「未来福音序」を読むとこれもなんだかお笑いだ。 直接的な言及はないものの、両儀式を萌え要素を散りばめた戦闘美少女と見做したり(鮮花がテンプレなのは同意するけど)、セカイ系、ライトノベル諸作品と並列している点から、『空の境界』を伝奇小説の流れに位置付けつつも、笠井氏はポップカルチャーの産物と考えているらしい。下の解説は「「リアル」の変容と境界の空無化」とあるけど、『空の境界』を2026年に読むと、娯楽小説として一般的なレベルに(読み手側が)変化しているのは、20年前の人々からしたらちょっとしたカルチャーショックだったりして。

- K.K.@honnranu2026年1月12日読み終わった講談社ノベルス奈須きのこ「矛盾螺旋」「忘却録音」「境界式」「殺人考察(後)」「空の境界」収録。境界式と空の境界は大変短いので、実質3編で450ページ。蒼崎橙子の魔術・魔法講義などが一番楽しみ。筋立ては、事件が勃発、悪役が登場し、両儀式が腕っぷしで解決、という大変シンプルなもの。ただ奈須きのこ氏の語り口が独特で、芸風として成立しているので退屈せずに読める。反面合う合わないもはっきりする。私は西尾維新京極夏彦森博嗣あたりで耐性があるので、やや退屈より。多感な時期に触れていたら影響は大きかったかも。ufotable作アニメは奈須きのこワールド入門にうってつけか。
