長いお別れ

長いお別れ
長いお別れ
中島京子
文藝春秋
2018年3月9日
4件の記録
  • かおり
    かおり
    @6kaorin5
    2025年10月6日
    ロング グッドバイ。 長いお別れ。 少しずつ薄れてゆく記憶、認知症のことをアメリカではそう言うのだそうだ。 * 三姉妹というだけでなく、亡くなった父の誕生日は昇平と同じ12月9日だったし、母の名前が字は違えど、同じく「ヨウコ」。 読み進めて行けば行くほど、あまりにも色々な状況、境遇が似すぎていて、作中の姉妹それぞれの思いも、母の思いも、痛切に感じた。 自分の母のこれからを昇平に重ねると複雑な心境にもなる。 ショートステイや施設の見学。身につまされるというか、母だけでなく、いつかは自分も、と思うと本当にせつない。やるせない。募る不安。 けれど、向き合いたい。 ロンググッドバイ。長いお別れ。 母がどこかに帰るその時までゆっくりと歩もう。 * 読み終えてから映画も観た。 映画は三姉妹が二人姉妹になっていた。 次女の抜けた映画は、でも、原作に忠実だった。映像で観るとやっぱり文字より真に迫るものがあって涙、だった。
  • Blue moon
    Blue moon
    @mimosamimi
    2025年10月6日
  • かおり
    かおり
    @6kaorin5
    2025年10月4日
    10年近く積んでいた本を引っ張り出してきて読んでいる。 買った当時、病床に伏していた父はいまはもういない。 残された母が現在、この作品の昇平のような状況だ。 そして、我が家は東家と同じく三姉妹だ。私は1番下、三女である。 あまりにも状況、境遇が似すぎていて、ふと自分の日記か何かを読んでいるような錯覚に陥る。 あー、わかる。 うん、あるよね、そういうこと。 だけど、わかる部分と、まだわかっていない部分と。 あと少しで読了。 読みながら、傍らで姉たちと今日も母の近況報告LINEが飛び交っている。
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