ゲーム実況者AKILA
6件の記録
よしい@Yoshe2072025年10月30日読み終わった現代を生きる人たちが抱く、というか現代を生きている人たちだからこそ抱いている、むしろ現代を生きている人たちにしか抱けないかもしれない、まだ明確な名前も付いていなくて(もしかしたら既にあるのかもしれないけど)言葉で表するのが難しいような薄暗い感情とか根の深い孤独感や心の渇きみたいなものを巧みに切り取って丁寧に言語化されたような物語たちだった。ここに描かれている登場人物たちの気持ちや行動は、もしかしたら10年後くらいの未来にはそこまで共感されなくなっているかもしれないもので、そう感じてしまうくらい本当に「今現在」の人たちのことを記している小説だと思う。
anko@books_anko2025年3月29日読み終わったゲーム実況とファンの女の子。 主人公AKILAは自分の素性を隠し、ファンの女の子に近づき…。と、初めから嫌な予感がする展開。 それまで好意的だった相手に、小さなことがきっかけで嫌悪感や悪意が湧く。 そんな経験は、誰にでも一度はあるかと思います。 そういった人間の心の変化を、夏木先生は表現するのが本当に上手。 誰もが心に持っている、悪意やズルさ。この小説ではそんな人間の本性が、徹底的に生々しく描かれていました。 読者の心をグサグサ刺してくるこの感じ、最高です。

