躯体上の翼 (創元SF文庫)

躯体上の翼 (創元SF文庫)
躯体上の翼 (創元SF文庫)
結城充考
東京創元社
2016年7月29日
3件の記録
  • すーどん
    すーどん
    @Su_Udon
    2026年7月16日
    荒廃した世界、黒くて巨大なアーキテクチャ、愚かな軍人、人造物の戦う少女の出てくるお話が、悲哀を感じる温度の低い文体で綴られている。  主人公の少女、員はもう文書しか残っていないネットの上で出会ったcyという友人を守るため、211隻の戦艦に1人で立ち向かう。そして、自らに組み込まれた道具であるという意志に抗い、“人間であろう”とする。  一方で、船団の旗艦に乗り込む高等師団長は早々に人を解かれ、情けない姿を晒し続ける。軍のシステムであろうとしても、軍人の矜持の下に死のうとしてもそれは叶わず、“人間であってしまう”。  この2人の対比が特に美しい。他にも絶望的に人望のない軍人だったり、復讐に燃える娼婦だったりさまざまな人物の思惑が絡み合い、人が死んだり死ななかったりする。不条理だけどそれが戦いであるという冷たさ。  ラストはとても悲しかった。その悲しさが、もう一歩届かなかったその姿が美しくもあるのだが。
  • 猯
    @647k38
    2026年7月16日
  • すーどん
    すーどん
    @Su_Udon
    2026年7月2日
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