

すーどん
@Su_Udon
SFとミステリ、ライトノベル、マンガが好き
乱読クン
- 2026年7月16日
躯体上の翼 (創元SF文庫)結城充考読み終わった荒廃した世界、黒くて巨大なアーキテクチャ、愚かな軍人、人造物の戦う少女の出てくるお話が、悲哀を感じる温度の低い文体で綴られている。 主人公の少女、員はもう文書しか残っていないネットの上で出会ったcyという友人を守るため、211隻の戦艦に1人で立ち向かう。そして、自らに組み込まれた道具であるという意志に抗い、“人間であろう”とする。 一方で、船団の旗艦に乗り込む高等師団長は早々に人を解かれ、情けない姿を晒し続ける。軍のシステムであろうとしても、軍人の矜持の下に死のうとしてもそれは叶わず、“人間であってしまう”。 この2人の対比が特に美しい。他にも絶望的に人望のない軍人だったり、復讐に燃える娼婦だったりさまざまな人物の思惑が絡み合い、人が死んだり死ななかったりする。不条理だけどそれが戦いであるという冷たさ。 ラストはとても悲しかった。その悲しさが、もう一歩届かなかったその姿が美しくもあるのだが。 - 2026年7月15日
読み終わった「what we want」の続編。前作で登場したゼフェドというウミユリ状の異星人サムライ、通称【平林君】と地球人研究者のファーストコンタクト。 なぜ平林君というあだ名なのか後半で明かされるが、膝を打ってしまった。オキシ作品の醍醐味である理由づけが本作でも輝く。 ゼフェドは海底で獲物が来るのをじっと待つ種族(ベントス)の末裔。対する地球人は回遊する魚(ネクトン)の末裔。しかし平林君は宇宙を回遊する旅に、主人公は海底でじっとしているベントスの研究者に。冒険者は嫌いと宣う主人公だが、ラストで自身も人間からかけ離れた生物にロマンを感じる「冒険者的マインド」をもっていることに、平林君に感化され気づく。 微細な設定とキャラクターの対比が輝く良作。 - 2026年7月14日
What We Wantオキシ・タケヒコ読み終わったギャグとSFギミックを楽しむ作品なのかと思えば、根幹はエスニシティの話だった。 地球外生命が地球の文化に馴染み、自身の種族にはない特質を獲得してしまい、アイデンティティが揺らぐ。しかし、「あなたはあなたであり、それで良い」と肯定してくれる人がいる。黒でも白でもないグレイであって、それでもいいんだ、と。 それが「大阪弁って伝染しちゃうよね」みたいなあるあると重なって、実感が込み上げてくる。すごい仕掛けだった。 誰かを肯定してあげられる人間でありたい、そう思える作品だった。 - 2026年7月12日
- 2026年7月10日
真夏の海の間違った行き方灰谷魚読みたい - 2026年7月6日
- 2026年7月4日
文体の舵をとれアーシュラ・K・ル=グウィン,大久保ゆう気になる - 2026年7月4日
プレゼント伊坂幸太郎,宮部みゆき,恩田陸,梨木香歩,江國香織,町田そのこ,米澤穂信気になる - 2026年7月4日
神を生み出す脳藤井修平読んでる面白いのだけど、「擬人観」という語を使った直後に何の断りもなく「擬人化」という語が出てきて、一瞬戸惑った。意味はわかるけど両者の違いは明確にした方が良いのでは?と思うなど。 - 2026年7月2日
神を生み出す脳藤井修平読んでる - 2026年7月2日
- 2026年7月2日
躯体上の翼 (創元SF文庫)結城充考読んでる - 2026年7月2日
距離にして10℃以下春,篠谷巧気になる - 2026年7月1日
エクソダス症候群宮内悠介読み終わった火星の精神病院で何があったのか、モチーフとアナロジーでリーダビリティを担保するSFサスペンスという印象。精神疾患にものすごく真摯に向き合っているのがわかる。 主人公は、誰もが異常だが正常であり、時と場合によってその判定基準は変わるというのを体現しているキャラだと思う。 テーマは「疎外感」というか「非当事者性」のようなものな気がする。精神疾患患者は、社会に適応できないがゆえにすべての政治システムから排斥されてしまう。エクソダス症候群が呈するのは、脱出への欲望であり、帰属へのノスタルジーである。言葉にしきれないものを描き切っていると感じる。 また、「未開であること」を受け入れるという姿勢も素敵だと思った。進歩の余地が無限にある。 読むと誰もが少しずつ優しくなれる物語だと思う。 - 2026年6月30日
滅びの園恒川光太郎読みたい - 2026年6月30日
反ミーム部門は存在しないqntm,鳴庭真人気になる - 2026年6月21日
エクソダス症候群宮内悠介読んでる - 2026年6月15日
燃える夜空に星ちりばめて実石沙枝子気になる - 2026年6月11日
沈没船で眠りたい新馬場新読みたい - 2026年6月1日
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