敵

4件の記録
tomosada kota@tadanoomosa2026年8月7日読み終わった〈新しい知が要る赤い羽根をつけ〉という句が、作者の態度を象徴しているように僕には思えた。パラダイムシフトを希求する一方で、社会で長いあいだ育まれてきた運動にも敬意を払っている。 〈枯木コロシアムかならずだれか勝つ〉や〈叫ぶおやすみとか氷るおやすみ〉は、現実に満足せず、新しい価値観を探ろうとする態度が表れた句だと思う。 他方で、〈プリクラの鋏に鎖秋惜しむ〉や〈新涼や打倒クボタのヤンマーも〉からは、いまの社会を成り立たせているものへの愛着の強さを感じた。 この両面性は俳句がもともと備えているものだともいえる。だから、この作者に俳句があってよかった、と思う。







